地面作り(土の表現)とホームのコンクリート表現
〜鉄道事業本部 工務部土木課 & 施設課 報告〜
地面作りに着手します。まずは、線路脇の土の部分の表現です。
↓あれこれ考えて、まずは軽量紙粘土で地面のベースを作ります。この粘土は、かなり薄く伸ばすことができ、乾燥後も縮みやひび割れも起こしません。
↑宇宙へ行った粘土だそうですw
↓霞沢駅の留置線脇を造成しました。
↓次に表面がつるつるしていては、土らしく見えないので、塗装と土の表現ができるグレインペイントを画材店の世界堂で購入しました。
↑土用に黄茶とホームなどのコンクリート表現に深灰を使用します。
↓まずは、グレインペイント黄茶で乾燥後の粘土を塗っていきます。
↑このグレインペイントには、微粒子が含まれており、簡単に土らしく見せようというものです。ただ、質感は良いのですが、単色なので実感的に見えません。
↓そこで、線路やバラストを塗装したアクリル塗料のフラットアースやNATOブラウンを溶剤で薄く溶いて、重ね塗りしてみました。
↓こんな感じになりました。塗料が乾燥すると思ったよりもむらが無く、満足できません。
↑後日、カラーパウダーやパステルの粉などで変化を付けようと思います。
↓次にホームをグレインペイントの深灰で塗ってみます。使用しないホームの部分を使ってまずは、試し塗りです。
↓塗っているこの手は、小1の娘ですw やりたがっていたので、試し塗りだし、やらせて見ましたw
↓左がグレインで塗装したもの、右が未塗装です。なかなか質感が出て良かったので、これで行きたいと思います。
鉄道事業本部 事業統括部人事育成課、職員育成センターの方針で、レイアウト製作で、粘土を使ったり簡単な工作や塗装は娘にもやらせています。楽しんでやっているみたいで、早く走らせたいと言っています。レイアウトを大切にし破壊しないためとレイアウトへの理解を深めるための教育です。これ、大事ですww今後のモジュール展開のために、妻も教育しなくては!
車両再塗装準備
〜鉄道事業本部 運転車両部車両課 報告〜
現在の安曇野電鉄保有車両は、鉄コレの松本電鉄モハ103と高松琴平電鉄の1062の2両だけです。モハ103は動力化しました。1062はダミーのままです。
実は、この鉄コレを知ったのは昨年のことです。それまでHOmに走ってNゲージから離れていたのですが、ショッピングモールでの買い物の途中で偶然入った鉄道模型店で、鉄コレの中古品を見つけて、こんなに安くそれまで製品化されていないようなマイナーな車両が出ているのを知って、衝動買いしました。そして今回のレイアウト構想が湧いてきたのです。
琴電1062は、20m級で今回のレイアウトには合わないので、ダミーのまま、ポイント通過試験などに使っています。
モハ103は、自分のイメージに合うので動力化し、塗装を松本電鉄カラーから安曇野電鉄標準色へ再塗装することにしました。
ネットで、いろいろと検索しているうちに、IPSイソプロピルアルコールに漬けて塗装を剥離する方法を知りました。IPSはガソリン車の燃料タンク水抜剤の主成分なので、ホームセンターで簡単に入手できます。
↓水抜剤です。ディーゼル車用はだめらしいです。左奥にちらっとモハ103が写っています。
↓ガソリン車用で、IPSが99%のものを選びます。物によってはIPS以外の成分が多く含まれているそうなので、成分を確認して購入します。
↓ケーヨーD2というホームセンターオリジナル商品で、1本180ml100円以下です。これを2本使って、モハ103のボディーだけ漬けます。
漬けておく時間は不明ですが、すでに48時間以上漬け込んでいます。しばらくしてから引き上げて、塗装を軽く擦ればきれいに剥離するはずですが、さて、どうなるか少々不安でもあります。
第一工区 バラスト散布と線路塗装
〜鉄道事業部 工務部保線課 報告〜
バラスト散布の作業を始めます。このモジュールの製作開始が4月18日なので、8日目でバラスト散布までたどり着きました。私的には非常に早いペースで工事が進んでおります。やはり、事前にかなりの時間を割いて計画したお陰でしょうか。段取り8割実動2割が大事ですね。
↓用意したのはトミックスのシーナリーバラスト(ブラウン)です。
↓バラストの商品パッケージの厚紙をV字型に折ってバラストを線路周りにどんどん撒いていきます。ローカルな雰囲気にするため薄く撒きます。
↓枕木間にも撒いていきます。平筆でバラストの形を整えます。
↓中性洗剤を混ぜた水でバラスト全体を湿らせます。後で木工用ボンド水溶液がはじかないようにするためです。
↓電動ポイント部分は水分から守るためにマスキングしておきます。
↓木工用ボンドを水に溶かし、微量の中性洗剤を混ぜた水溶液を作ります。
↓スポイトでバラストに染み込ませていきます。
↓次にバラストにマヨネーズをかけます。ウソですw木工用ボンドと少量の水でバラストを練り、ペースト状にします。
↓ペースト状のバラストは、水分が厳禁な電動ポイント周りのバラストに使用します。
↓バラスト散布が終了しました。これだけでもかなり実感的になりました。
↓ポイントの稼動部分や枕木間はそのままですが、最終的に塗装します。
↓電車庫周辺の状態です。電車庫前は、踏み固められた状態を表現するためにバラストは撒いてありません。
↓工務部保線課のバラスト散布セットですw
↓バラストが完全に固まっていないのに、早くもレールやバラストの塗装作業に入ります。せっかちなのですwwでもバラストも少しずつ固まってきているので、問題ありません。最初はレールもバラスとも全てアクリル塗料のフラットアースで塗装します。エアーブラシ様のご登場ですww
↓フラットアースを塗り終えたらアクセントに、フラットアースにフラットブラックを加えたもので塗装します。これは、電車が停車する付近の線路と常に稼動するポイント部分の油汚れを表現するものです。この黒のアクセントでかなりディティールアップします。
↓ポイント部分もお構いなしでどんどん塗ります。ただし、手動レバー部分の開口部には小さな綿を詰めて、念のため電動部に塗料が入り込まないようにします。
仕上げは、レールの錆を表現するために、レールの側面にNATOブラウンを吹き付けます。
↓塗装の終わった霞沢駅構内と留置線です。乾けば光沢もなくなり落着いた色になると思います。
↓何度も吹き付け塗装を繰り返した結果、私的にはかなりリアルな線路を表現できたのではないかと、ちょっぴり感動wwwやっぱり、エアーブラシはいい!!
↓そして、最後の最後に忘れてはならない作業がこれです。鉄道模型はレールに電気を流して車両を走らせなければなりませんので、レール表面の塗装をアクリル溶剤と綿棒で入念に剥離していきます。
完全に塗装が乾いていないので、簡単にふき取れました。早速、試運転してみましたが、走行に問題はありませんでした。綿棒で磨いたため、かえって集電が良くなり、超スロー走行からスムーズに走るようになりました^^
次回は、紙粘土による地面の製作と、山の造型に着手したいと思います。
第一工区 給電工事
〜鉄道事業本部 電気部電気工事事務所 報告〜
先日購入した絶縁被覆電線を霞沢駅の留置線末端と霞沢検車支区の電車庫内に半田で接続します。
留置線の真ん中に両ギャップレールを入れてあるため、末端部分にフィーダーが必要なのです。これで、留置線に二つの動力車を留置することができるようになります。
検車支区側は本線とは逆開きのポイントでつながっているため、電気的に独立しているからフィーダーが必要になります。
↓電線を通しました。青い配線をN側(モジュール奥側)のレールに、赤い配線をS側(モジュール手前側)のレールにそれぞれ接続します。
↓電車庫内も同様です。ただし、電車庫を設置するために電車庫土台の切り欠き部分に配線口をあけます。
↓ベースボード上の電気工事が完了したので、レールを固定します。簡単に両面テープでの固定です。バラストで固めてしまうので、たぶんこれで大丈夫でしょうww
↓勾配区間から水平に移る部分でレールの浮き上がりを発見しました。
↓レールの固定が完了しました。勾配区間を登りきった先の直線部分だけはまだ固定していません。
次はいよいよバラスト散布です。バラストを撒けば少しおもちゃっぽさがなくなって実感的になってくると思います。お楽しみに〜ノシ
本日もまた資材調達
〜鉄道事業本部 工務部資材課 報告〜
本日もまた資材調達のため資材課は外部出向です。今日は、蒲田に出没wwまずは、工芸、手芸、模型等の趣味の材料が豊富に揃うユザワヤ蒲田店へ。
↓まずは軽量粘土を購入。この粘土は、めちゃめちゃ軽量で、きめ細かく伸びがよく、乾燥後も収縮が少なくひび割れにくい優れものです。うたい文句が「宇宙へいった粘土」ww
2008年に国際宇宙ステーション日本実験棟きぼうで宇宙飛行士が使ったものだそうです。なんだか知らないけど、宇宙に持っていくということは、すげぇ軽いということでしょうね。
この粘土は、地面を造型するために使います。
↓そのほか購入したものは、プラスタークロス、アクリル塗料溶剤(特大)、塗装用の筆各種、塗料調合用皿、エアーブラシ用ガスボンベ、アクリル塗料フラットホワイトです。
プラスタークロスは、石膏が粗織の布に塗ってあるもので、水に浸して山の土台となる部分に被せて山を作ります。
最後は、蒲田の電子部品専門店、隠れた電子部品マニアの総本山、カマデンへGO!
↓と、言う事で、レールへの給電用に絶縁被覆電線を購入しました。N極S極用に青赤の色違いを各5m購入しました。
ちなみにN、Sで配線を表すのは、鉄道模型では+−の極性が進行方向により入れ替わる為、レールの一方をNと表し、もう一方をSと表すことで混乱を避けるものです。
いよいよ資材が揃いました。電気配線などの基礎工事を早く終えて、本格的に地形の造型に取り掛かろうと思います。
第一工区 地形造成 その2
〜鉄道事業本部 工務部土木課 & 電気部電気工事事務所 報告〜
作業は、続いております。
今回の作業の最後は、勾配区間の製作です。
その前に電気工事事務所が、電動ポイントマシンの配線コードを地下へ埋める工事を実施します。
↓台枠の脚である角材に穴を開けて、全部で4箇所ある電動ポイントの配線コードを全てこの穴に通します。
↓それぞれのコードにタグを付けて識別しておきます。ポイント転換用マシンは後日購入する予定なので、それまでは放置プレーですwしばらくは予算の都合で、手動切り替えで我慢します。
次に勾配区間の製作です。
勾配区間には、便利なサブテレインを使用します。4%勾配を二段重ねにして8%勾配とします。急カーブな上に結構な急勾配です。が、走行には問題ありません。
↓レールの位置をベースボードに罫書いておき、サブテレインの一段目を両面テープと木工用ボンドでレール位置に沿って固定します。両面テープを併用すると、接着まで仮固定する必要もありません。両面テープは、何かと便利なので、多用していこうと思います。
↓上りきって水平になった部分も製作しますが、時間がなくなってしまったので、ここはまだ固定していません。
↓勾配区間の土台が完成です。カーブして登っていく先は、中の湯信号所、スイッチバックの信号所で、次回以降のモジュールで製作予定です。中の湯信号所で路線は、上高地方面と安房峠を越えて飛騨高山方面に分岐します。
↓ポイント部分を上から見ます。配線コードも地下化され線路周りが、すっきりとしました。少しずつ実感的に^^
↓霞沢駅の終端部分です。ホームの先に駅舎が直角に設置されます。車止めは、バルサ材とプラで自作します。
↓駅構内から本線と検車支区方向を見る。ベニヤの上にレールを敷いていた時に比べると工事が進みましたねぇ〜。萌えてきました!!
第一工区 地形造成作業開始
〜鉄道事業本部 工務部土木課 報告〜
早くも地形造成に取り掛かります。
トミックスのレールは、道床の高さが5mmほどあり、ローカル私鉄の線路にしては、立派過ぎますので、線路の周りの地面をスチレンボード3mm厚でかさ上げします。
こうすることで、線路面が地面から2mmの高さになり、ローカルな雰囲気になります。
↓タミヤスチレンボード3mm厚 B4サイズ カッターナイフで簡単にカットできます。ただし、刃を寝かせて何度も切り込みを少しずつ入れていかないと、ささくれ立ちます。
↓ベースボード上にスチレンボードを並べて、その上に計画通りレールを組み、レールの位置を罫書きます。
↓スチレンボードをカットしたらベースボードに両面テープと木工用ボンドで固定しました。そして、レールを組み位置を確認します。
↓ローカル私鉄には立派過ぎる高さのトミックスレール。スチレンボードに埋め込むとこの高さがなくなり実感的になります。
次の記事では、サブテレインを使用して勾配区間を製作します。